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世界一周がこんなに安い?!<フジモリタカシ旅のウラワザVol
1>
世界一周旅行、旅行好きの人なら誰もが一度は夢見ることではないでしょうか?
旅行会社のパンフレットや駅のポスターなどで、 「豪華客船による世界一周旅行お一人様235万円から」とか 「ピースボートに乗って世界の仲間と出会う旅90日間」といった広告を見かけた方は多いと思います。
世界一周というとなぜか急に船旅を想像しがちですが、
だいたいそんな旅が出来るのは、お金持ちの熟年カップルや暇な学生だけ・・・ こちらで紹介するのは、どんな方にもお勧めできる、飛行機でのお手軽世界一周旅行です。
転職のタイミングで、頑張った自分へのご褒美として、そして学生の方(特に長期留学生には、裏技でもある) もちろんお金持ちの熟年カップルの方も必見の情報です。
えぇ〜?!飛行機だって世界一周したら高いんじゃないの?
はい。確かに安くはありません。
でも、世界4大陸を回って、25回飛行機に乗れて、予約の変更も可能で、しかも一年間均一料金で、
お値段は「33万円」と聞いたら結構安いと思うのではないでしょうか? 1フライト当たり15,000円程度。つまりアジア内のフライトだけでなく、
日本からアメリカへのフライトも15,000円。 さらにお盆でもお正月でもGWの出発でも同じ価格です。 ちなみにお盆をはずしたとしても夏休み期間にヨーロッパへ旅行しようと思えば、
格安チケットでも20万円近くしますよね。
まだピンと来ていらっしゃらない方、ぜひ根気強く最後まで読んでみてください。
きっとスグに世界一周の旅へ出かけたくなると思います。
さてこの魅力あふれる世界一周航空券はどのような航空券なのでしょうか。
それにはまず、航空会社同士の提携ネットワーク「アライアンス」というものを知る必要があります。
昨今の世界情勢の変化から、各国の航空会社の経営環境は日に日に厳しくなりつつあり、 国営の航空会社ですら、ばたばたと倒産するような状況にあります。
そのような中で、航空会社同士が提携し、お互いの路線や顧客、そして機材人員といったリソースを共有し経営効率を図る という動きが急速に広まりました。よく耳にするコードシェア便の運行はまさにこの航空会社の提携に当たります。
やがて各航空会社の提携は、大きく広がって行き、大規模な航空会社のグループであるアライアンスが誕生しました。
今世界の航空会社は、大きく3つのアライアンスとひとつの提携グループに分かれ激しい生存競争を行っています。
有名なところでは、全日空が所属するスターアライアンスは、皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか? 現在の3大航空アライアンスと提携グループは以下のとおりです。
・スターアライアンス・・・アメリカのユナイテッド航空とドイツのルフトハンザが中心となって設立されたアライアンスグループ。
日本の全日空もメンバーなので、日本人には一番なじみが深いかも。 現在加盟メンバーは15社を数え、世界最大のアライアンスグループとなっている。
・ワンワールド・・・アメリカン航空と英国航空が中心となって設立された世界最初のアライアンスグループ。
加盟メンバーはあまり多くないが、各大陸のリーダーシップ的な航空会社により構成されている。 JALは現在どのアライアンスにも加盟していないが、このワンワールドに近い関係にある。
・スカイチーム・・・アメリカのデルタ航空とエールフランスが中心となるグループ。
これまで他の2つのグループに比べ規模メンバーともに劣っていたが、 エールフランスとオランダのKLM航空が合併したことにより、ノースウェスト航空も加盟を表明しているなど、
規模が一気に加速する予感。
・ウィングス・・・ノースウェスト航空とKLMオランダ航空を中心となる提携グループ。
航空会社間の提携のみが行われているだけで、現時点では明確な航空アライアンスとしては組織されていない。 上記の3大アライアンスに寄せ集め的な提携グループな感はあるが、当グループの世界一周航空券は割安感も強くおすすめ。
しかし、KLMがエールフランスとの合併を発表した現在、このグループの行き先は不明。 スカイチームへの参加も予想されている。
そして各アライアンスは、所属する航空会社が増えるに従い、そのネットワークもワールドワイドになり、
いまや3大アライアンスともに世界中に路線網を伸ばしています。 そこで登場したのが、アライアンス内のどの航空会社を利用してもよい航空券です。
現在、各アライアンスともにさまざまな共通航空券を販売していますが、
そのメインとなるのがまさしく「世界一周航空券」なのです!
次回は、この「世界一周航空券」の具体的な条件や使い方に迫ります!
※航空券のルール、および価格等は、かなりの頻度で変更される可能性があります。
当連載の記載内容に変更が生じた場合、可能な限り見直しを行いたいと考えていますが、 各航空券の最新の価格、ルールについては、必ず各航空会社までお問い合わせくださるようお願いいたします。
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