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麗澤大学教授・企業倫理研究センター副センター長 梅田徹氏と、(株)イオンフォレスト代表取締役社長 蟹瀬令子氏の講演会。
梅田氏のお話は、時代の流れとともに、企業倫理、社会責任の認識がどう発展してきたかをわかりやすく説明したものだった。また、CSRをめぐる国際的な枠組み、構想などに関しても具体的な説明があり、全体の状況を把握することができた。
CSRを促進する仕組みとして、
@国際認証制度、ラベリング
ASRI(社会的責任投資)
Bステークホルダーアクティビズム(株主、消費者、労働者の行動)
をあげ、「CSRは企業だけの問題ではなく、わたしたちひとりひとりが、市民として、株主として、消費者として、労働者としてコミットすることが大切」というまとめをされていた。
また、蟹瀬氏のほうは、ボディショップのミッションやバリューを説明した上で、具体的にどのような取り組みがなされてきたかというところに重点をおいて話していただいた。キャンペーンの内容などはどれもとても楽しくて斬新で、聞いているだけでわくわくしてしまう。
面白かったのは、質問の時間に、「最近は、みな自然志向の商品を出しているが、そうなってくると差別化が難しくなるのでは?それに対する今後のマーケティング戦略の展開は?」というのがでたとき。
まず、自然志向とコミュニティトレードは全然次元が違うということ。自然派の商品は日本国内でも作れるけれど、たとえばザンビアやガーナの現地の人たちと信頼を築いて取引できるというのは他社では難しい。そういう意味では、その部分で常に差別化できるところはある。ただし、やはりそうはいっても今のままのマーケティングでうまくいくとは思っておらず、現在次期戦略の構築中(内容は秘密)とのことでした。
これからのボディショップも楽しみですね!
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