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英語面接対策
英文履歴書も提出して、待ちに待った面接の連絡。ところが英語で面接なんて初めてでどうしていいか、全然わからない!英語の壁だけでなく、日本での面接と海外で働くための面接、キホンがまったく違います。当日あわてないためにもしっかり予習しておきましょうね。
準備が制す英語面接
面接の種類
不合格を決定付けるこの質問
覚えておいて損はない!面接の小技
日本人がニガテな給与交渉
フォローアップは確実に
この本で英語面接攻略!

準備が制す英語面接
海外では面接は重要視されており、数多くのノウハウ本が出版されていたり、セミナーや模擬面接なども行われています。つまり、母国語でも事前準備が欠かせない面接なのですから、我々日本人はそれ以上に周到に準備しておく必要があります。
もちろん、準備といっても受け答えを丸暗記すると言うのではなく、何を聞かれてもいいように、あらかじめ自分の意見を整理しておく、そしてそれを面接官にスムーズに伝えると言うのが目的であることを忘れないでください。
企業により異なりますが、自己アピールするには面接の時間は短いと考えてください。その短い時間でどれだけ自分を欲しいと思ってもらえるか、それが勝負となります。
1) 会社がなぜ私を採用しなければいけないのか?
最低限準備しておかなければならないのは、会社、そして応募職に求められているものは何かを事前に調べ、自分がどれだけ適合しているか具体的に伝えられるようにすることです。
とはいっても、それは、会社のHPに載っているような言葉をそのまま使うと言うことではなく、会社の発している言葉をかみくだいて自分の言葉で語れるようになるということであり、関連する書籍等を読んだりすることも良いでしょう。抽象的ではなく、具体的に話せるようにすることがポイントです。自分の経歴と関連しているとなお良いです。
2) 練習・練習・練習!
スポーツ選手がイメージトレーニングをすることはご存知だと思いますが、まさにそれを行ってください。会社に足を踏み入れたところからイメージし、面接光景を何回もイメージし、受け答えの練習を実際に行います。まずは、紙に書いて自分の考えを整理しても良いでしょう。そして、必ず声に出しての練習は行ってください。実際に声を出すことで気付くことは多いと思います。
また、面接の最後には面接官側に質問したいことはないか聞かれることも多いので、質問を用意しておきましょう。その際、調べれば分かるような稚拙なことは聞かないように注意しましょう。
3) 当日の服装について
服装は日本企業での面接と同様、スーツで清潔感ある格好をしてください。日本人である以上、幼く見えてしまいがちですのでなるべくプロフェッショナルなイメージを与えられるような立ち振る舞いをしてください。
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面接の種類
「面接の種類」というものを意識されたことはあるでしょうか?実は、面接の形式も、該当する応募者の中からもっともその企業にあった人材を採用するために工夫がされているのです。以下、主な面接の種類をあげてみました。
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1) Screening
Interview
いわゆる一次面接です。人事担当者がレジュメに記載されていることに間違いが無いか確認する面接となります。逆に考えると「候補者をふるいおとすためにある」面接でもあります。面接官は、候補者を雇うだけの決定権はありませんが、候補者を不合格にする権利はもっています。
ポイントとしては、面接官の求めている答えをきっちりと簡潔に述べること。余計なことをあまり言い過ぎても墓穴を掘ることになりかねません。まずは、自分に応募したポストで仕事ができるだけの能力と経験があることを認めてもらいましょう。
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2) Structured
Interview
事前に準備された質問に沿って面接が進められ、応募者全員に同様の質問がされることが多いです。それほど意表をついた質問はでてきませんが、それだけに他の候補者と差別化するチャンスを逃さないように!
ちょっとした話の流れから、自分の能力についてだけではなく、その能力をどのように企業で役立てることができるのか、といった広い視野での発言をスパイスにしましょう。
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3) Panel
Interview
複数面接官による面接です。質問された面接官に受け答えはしますが、内容は同席している全面接官に向けたものにし、偏らないよう注意します。
1対多の状態であるため、気圧されてしまう人もいますが、ここは堂々と自分の主張を出していきましょう。
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4) Group
Interview
複数の応募者をグループとし、一定のテーマが与えられディスカッションをすることになります。協調性、リーダーシップ、説得力、批判への対応などを評価しており、コンサルティング会社の面接では必ずと言っていいほど行われています。ホワイトボード等を使用できるのであれば活用してみるのも良いでしょう。
難易度がかなり高い内容ですが、建設的な発言をしようという姿勢も評価されますので、恥ずかしがらずに自分の意見をまとめて発信する習慣をつけましょう。
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5) Meal
Interview
ドリンクを飲みながら、食事をしながら行われます。ただし、あくまでも面接であることを忘れないように。リラックスした雰囲気になりますが、気を抜かないようにしてください。
またこのタイプの面接で見られているのは、能力ではなく「この人と一緒に仕事ができるか?気持ちよく付き合えるか」という点になります。よく見せようとするばかりではなく、本来の自分を出せるように。
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6) Telephone
Interview/Video Interview
文字通り電話・テレビ会議システムを通しての面接ですがケースとしては少ないでしょう。ただし、どうしても最終決定者が本国のマネージャーです、といった場合に採用されることがあります。
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7) Stress
Interview
いわゆる圧迫面接です。意地悪な質問をされたり、否定的なことばかり言われることがありますが冷静に対応しましょう。
この面接では、ストレス状況における候補者の対応をみています。たとえば、弱点をついてきたり、謝罪をさせるように仕向けたり、あるいは不必要に早いスピードで質問を重ねたり。
このような状況では、いかに冷静さを保てるかがポイントですので、深呼吸をして、落ち着いて対応しましょう。
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不合格を決定付けるこの質問
どの企業に面接に行っても必ずといっていいほど聞かれる質問があります。そして、これらの質問は多くの場合候補者をふるい落とすための最初の質問になっていることが多いのです。
この質問をまずきちんとクリアするように心がけてください。
1) Tell me
about yourself.
簡単な自己紹介ですが、ここでは内容というよりは英語力が測られていると思ってよいでしょう。文法的に正しい、簡潔な表現ができるかどうかがポイントです。事前に2〜3分の自己紹介を作成し、繰り返し練習をしておいてください。
2) Why do
you want to work for a foreigncompany?
この質問はなかなかトリッキーです。必ずしも正直に「英語力を高めたい」とか「国際的なキャリアを積みたい」といった理由を素直に述べるだけでは不合格を頂戴することが少なくありません。
ポイントは、自分が何が得られるか?というよりも自分が会社に何を与えることができるか?という視点で物事を考えることなのです。例えば、「前職での輸入関連の業務経験が、外資系企業で活用できると考えます」といったように。
3) Why should
we hire you?
これはとても英語的な表現ですね。2)にも関連しますが、自分のどんなところがどのように会社に役立つかを具体的にアピールする必要があるでしょう。前職での経験、保有している資格などを引き合いにだして、自信をもって答えることです。
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覚えておいて損はない!面接の小技
面接で覚えておいたら必ず得をする!こんな小技を抑えておきましょう。
1) 第一印象を大事にする
じつはたいていの面接では、最初の30秒であらかた勝負は決まっています。第一印象を与えることができるのは一度きり。入室時には胸を張って、堂々と入りましょう。また、握手を求められた場合には、しっかりと、相手の目を見てすることが大切です。
2) 名前を繰り返す
簡単なことですが、面接中に、面接官の名前を繰り返しましょう。初対面の場合にはラストネームになりますが、相手が「マットと呼んでください」といったようにファーストネームを伝えてきた場合にはファーストネームでもかまいません。相手の名前を繰り返すことで、場自体の空気をひきよせることができます。
3) YES/NOを膨らませる
場合によっては、YES/NOで答えるような質問が続くことがあります。しかし、面接官も単にYES/NOを知りたいわけではないのです。その質問の裏にある意図を把握し、補足するように説明を加えていきましょう。具体例などを入れていくとわかりやすくなります。
4) こちらからも質問する
一方的に質問を受けるだけでなく、こちらからも積極的に質問をするようにしましょう。質問は、相手の企業に対しての自分の熱意を伝える手段でもあるのです。
例えば、典型的な一日の仕事内容はどんなものか?今回のポストに期待する役割は何か?などがわかりやすい質問でしょう。
5) ポジティブに!
面接ではポジティブに受け答えしましょう。例え、ネガティブな質問だったとしてもそこから何か得たものはあるはずですから、一つ一つの質問でなにかしらアピールできるように心がけます。
代表的なものとしては、「なぜ前の会社を辞めたいのか」といった質問を受けた場合。
これは、あくまでも「自分の可能性をもっと伸ばしたい」「自分のこんなスキルをこういう風に役立てたい」といった前向きな理由におきかえて表現することです。
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日本人がニガテな給与交渉
日本人は、概して自分の価値をアピールするのがニガテです。ましてや、自分がいくらの価値があるかを主張するというのはとても難しく感じる人が多いと思います。
しかしながら、外資系の企業(とくに日本企業化していない会社)では、言わなければ望む額をもらえる可能性はかなり低いと思ったほうがよいでしょう。
給与額の交渉に関しては、いくつかコツがありますので、事前に確認しておいてください。
1) 給与に関する話題、質問は二次面接以降
まだ採用に程遠い段階で、給与に関して折衝するというのはマイナスです。企業側が自分の魅力をわかってくれていない段階で価値付けを急がせてもよい結果はでないのです。もう採用したい!と先方が感じ始めた段階で交渉は優位に進めるべきです。基本的には採用通知を受けてから詳細な交渉に入るというのが王道です。
2) あらかじめ相場を調べておく
あらかじめ自分の経験やその企業のレベルからだいたいの給与相場を知っておくことは重要です。あまりにかけ離れていると交渉にならない場合があるからです。
3) 福利厚生などの諸条件
年俸だけでなく、社会保険や年金、残業手当、休暇、ボーナスなどについては別途きちんと交渉をおこないましょう。年俸が同じでも福利厚生の充実具合によってだいぶ待遇は異なったものになります。
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フォローアップは確実に
面接を受けたその日に、面接会場であった相手に対してお礼状を送りましょう。実際に僅差の候補者が複数いた場合などに、すばやく、礼儀正しい対応は採用の決め手になりうるポイントです。
お礼状の中身には、以下のような内容を入れるとよいでしょう。
・面接の時間をとってもらったことに対する感謝
・応募職種、企業に対して強い興味がある旨
・自分が貢献できるポイント
・面接中の質問などの補足事項
・面接の結果を楽しみにしている旨
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この本で英語面接攻略!
上記の内容は、以下の本も参考にして書きました。是非こちらの本でより具体的な準備を整えましょう。
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オススメ
第1位

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採用される英語面接 対策と実例集 |
田上
達夫 |
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英語の実例が満載のCD-BOOK。
対策の部分では、面接官の立場にたった視点で「採用される」ためのコツを解説。
そして、実例集では、これでもか!というほどに数多くの英文の質問事例が特集されています。CD-BOOKなので、これをもとに面接の練習もできてしまうオススメの一冊!
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★★★★★ |
第2位

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外資系企業に入るための履歴書と
面接の英語 |
マイケル・ギリオーニ |
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英文履歴書と英語面接の両方をカバーする内容で、人気のあった1997年版が満を持して改定!
面接における心構えや、細かな指摘はかなり具体的かつ実践的。ゼロから始めてもついていける内容ですので、英文履歴書、英語面接初心者の方に薦めています。
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★★★★☆ |
第3位

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面接の英語
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有元美津世
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『英文履歴書の書き方』の姉妹本。
質問内容がよく練られており、MBAの入学試験や外資系企業の面接で聞かれそうな内容ばかりが取りあげられている。こうした質問のなかには、かなり鋭い質問も。
また、サンプルやケーススタディが具体的で、求職者の経験・エピソードをふんだんに盛り込んだものが掲載されています。また、答えにくい質問に対しても、かなりつっこんだコメントがちりばめられていて至れり尽くせりの対応。
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★★★★☆ |
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